【基礎】公的年金の種類は?いくらもらえるの?

日本は「国民皆年金」と言って、国民全員が何かしらの公的保険に加入しています。そのため、病気になった時や亡くなった時などいろんな場面で公的保険のお世話になっています。

”年金”もその一つで、正式には「公的年金保険」と言います。

“年金”と言うと、「おじいちゃん・おばあちゃんになったらもらえるもの」と言うイメージが強いかと思いますが、実はこれは「公的年金保険」の一部の側面でしかありません。実は公的年金と一口に言っても、3種類の給付があり、支給要件に該当した場合に、原則そのいずれかがもらえると言うものになっています。

3種類の給付とは以下の3つで、平たく説明するとこのような感じです。

老齢給付:年をとった時にもらえる

 高齢になって働けなくなりお給料をもらえなくなる代わりに、老齢年金があります

遺族給付:働き手が亡くなった時にもらえる

 生活を支えていた働き手が亡くなって遺された家族が生活に困らないように遺族年金があります

障害給付:障害状態になった時にもらえる

 障害状態になったことによって今までと同じように働けなくなり生活や仕事に支障が出るので生活を支えるものとして障害年金があります

公的年金はいくらもらえるの?

公的年金は職業などの働き方によって第1号〜第3号被保険者に分類され、すべての人が基礎年金に加入していることになりますが、会社員や公務員の方はそれにさらに上乗せとして厚生年金部分がある2階建ての仕組みとなっています。自分がいくら公的年金がもらえるかは、第1号〜第3号にそれぞれどれくらいの期間加入していたのかと、もらっていた報酬(=給与や手当など)に比例して決まります。

基礎年金

基礎年金は金額が決まっており、平成31年4月時点での基礎年金の満額は780,100円(=月額約65,000円)です。
基礎年金は20歳から60歳までの40年間保険料を納めていた場合にこの満額の基礎年金がもらえますが、現在の実際の平均支給額は月額約5.6万円です。

厚生年金

厚生年金のもらえる金額は加入期間と報酬によって異なりますが、こちらの平均支給額は月額14.7万円になります。

*基礎年金、厚生年金ともに平成29年の厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」

まとめ:公的年金は老後資金の基礎となる部分!いくらもらえるか知っておこう!

公的年金は老後の収入の基礎となる部分になります。年金額は自分の働き方と報酬によって異なります。もらえる年金額の目安は、毎年誕生月に日本年金機構から届く「ねんきん定期便」と言うハガキで確認することができます。また、そのハガキに記載のアクセスキーというものを使って日本年金機構のねんきんネットにログインすると、将来の年金額のシミュレーションもすることができます。

公的年金は老後の基礎の部分になりますので自分がいくらくらいもらえるのかを知っておきましょう!

公的年金のもう少し詳しいお話はまた別の記事でお伝えしますのでお待ちくださいね。

(マネーroom編集部)

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