【基礎】収入とは?額面や手取の意味は?

家計管理のために、収入についてお伝えします。収入と手取りの違いはご存知でしょうか?

自営業の方であれば、売り上げから経費を引いて、そこからさらに社会保険料や税金を払った後の金額が手取りとなります。
企業にお勤めの方なら、基本的にはお給料から社会保険料や税金が控除され(=差し引かれ)、銀行口座に振り込まれる額が手取り額となりますので、社会保険料や税金をいったいいくら自分が支払っているのか、あまり気にしたことがないのではないでしょうか。

ここでは、企業にお勤めの会社員の方の給与明細を例に、お給料から控除される社会保険料と税金についてお伝えします。

お給料から差し引かれるのは社会保険料と税金

Point !
大きく分けて、お給料から天引きされるのは社会保険料と税金の2種類

会社員の方は、社会保険料や税金を自分で国などに払う代わりに会社があらかじめ給与からそれらの金額を控除して、払っていることになります。

これら控除された後の、手取り収入の部分で自由に使えるお金を「可処分所得」といいます。

社会保険料

社会保険とは広義でいうと日本の制度にある医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類の社会保障制度の総称です。

ただし、社会保険の中でも会社員の方に関係あるものとして、健康保険、厚生年金保険、介護保険の3つをまとめて社会保険、残りの雇用保険と労災保険のことをまとめて労働保険ということがあります。

税金

税金は所得税と住民税です。

言わずもがなですが、所得があれば所得税がかかり、住民税は日本に住んでいるとかかる税金です。

月収30万円の人の手取りはどれくらい?

では、月収30万円の会社員の人を例に、どれくらいの社会保険料と税金を払っているのかを見てみましょう。
社会保険料も税金もそれぞれお給料(正しくは所得や標準報酬月額)に応じて支払う割合が決まっていて、お勤めの会社や地域によって異なるのですが、ここでは詳しい説明は省いて、目安としてご覧ください。

給与支給合計①300,000円
 健康保険料 14,850円
 介護保険料 0円
 厚生年金保険料 27,450円
 雇用保険料 900円
 所得税 6,041円
 住民税 12,708円
 控除合計② 61,949円
差引支給合計(①ー②)238,051円

※計算前提
・30歳女性 独身 都内23区在住 協会けんぽに加入
・賞与などはなく年収を月収30万円×12=360万円とする
・扶養家族なし

まとめ:自分がどれくらい保険料や税金を払っているのか知っておきましょう!

いかがでしょうか?

特に会社員の方は給料日に口座にいくら振り込まれるかという金額は見ていても、もともとのお給料から何にいくら控除されているかは、日頃あまり気にされることが多くないかもしれません。

自分がどれだけ社会保険料や税金にお金を払っているかを知っておきましょう。そしてそれらを支払うことでどんな恩恵を受けられているかはまた違う記事でご確認いただきたいと思います。順次アップしていきますのでお楽しみに。

(マネーroom編集部)

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